各種報道に対する考え方について
歯科治療は危険 歯科医院に行くべきではないという各種報道について
日々マスコミでは歯科医院の危険性について不安をあおる過度な報道がなされております。
確かに、「歯科医院は安全、感染しない」ということは残念ながら言えません。今回のウイルス感染は、どれだけ注意していても、人と人とが接する場では起こり得ます。
しかし他の場所に行くのに比べ歯科医院が危険とは考えていません。我々は患者様と接するときにはマスク、グローブを装着し、患者様ごとに滅菌した器具や使い捨ての道具を用いています。
患者様の入れ替え時には診療台周りの消毒も行っています。感染している可能性のある方に関しては受診前の検温や問診によりスクリーニングしております。
そのため電車にのったり、商業施設に行ったり、ましてや営業しているパチンコに行くのに比べて歯科受診が患者様にとって感染リスクが高いということはないでしょう。
歯科医師・歯科衛生士が危険な職業だという報道について
歯科医療従事者が治療時の感染症への感染リスクが高いということは確かでしょう。
歯科治療ではB型肝炎やC型肝炎の方の治療もしますし、飛沫感染する風邪やインフルエンザの方の治療をすることもあります。特に飛沫感染する感染症に関してはエアロゾルが発生することからも危険はあります。
こういった感染のリスクはあるのは確かですが、そのリスクを減らすために感染防御として以前より様々な対策をとっています。
マスコミではNYタイムズの記事をもとに歯科医師・歯科衛生士が最も危険だと報道をくりかえしていましたが、NYタイムズの記事は「他人とどれだけの距離でどれだけの時間接するか」という点のみでリスク付けをしています。感染対策をしているかどうか、そして本当に感染した人がどれだけいるのかということは全く考慮されていません。
国内だけでも13,000人以上の感染者が出ています。その中で歯科医師・歯科衛生士の感染者がどれだけいるかということを冷静に見ていただければ、歯科医療従事者はリスクはあるものの他の職種に比べ特別危険ではないということがお分かりいただけると思います。
ますだ歯科医院ではリスクを少しでも減らすように診療室内ではもちろんのこと、普段の日常生活でも医療従事者は感染リスクを極力減らす努力をしないといけないことを自覚し、取り組むことを院内でスタッフとも共有しております。
感染防止に対する考え方について
今はマスクやグローブなどの防護具、エタノールなどの消毒液が世界的に足りなくなっています。
最前線で新型コロナウイルス感染者に対応している病院でもこれらの不足に悩まされており、今後もその状態が続くことが予想されます。
しかし当院ではマスク・グローブ・アルコールなどは在庫が豊富にあり、半年は供給が途絶えたとしても診療を継続できる体制となっております。
治療にあたってはサージカルマスク・グローブ・メガネ・フェイスシールドを使用することで我々が感染するのを防止し、患者様の感染も守ります。
N95マスクやガウンは使用していませんが、それにも理由があります。
当院では新型コロナウイルスに感染していない(可能性の高い)方を治療しています。
歯科医院でもN95マスクや患者様ごとのガウンの交換などの対策をとることがより安全なのは間違いないのでしょうが、枯渇しているそれらの防護具は新型コロナウイルス感染者、及び新型コロナウイルス感染の可能性の高い方に接している医療機関・医療従事者が確保・使用すべきだと考えています。
当院では、幸いにもエタノール、マスク、グローブといった防護具は十分に確保しておりますし、器具を滅菌するための滅菌機も、クラスBという規格の高いレベルのものを2台導入しております。
これらがオートクレーブという滅菌機です。歯を削る機械なども滅菌を行っています。
感染管理に関しては院長は感染管理の研修を受け、院内でもスタッフ全員で研修を行っております。
また歯科技工士の井上は第二種滅菌技士の認定を受けております。
これまでも、感染対策に対しては細心の注意を行ってまいりましたが、従来とっていた感染対策をより注意、徹底して診療を行いますので、どうぞご安心ください。
患者様にも改めてご協力をお願いいたします。
発熱や体調不良、味覚障害など新型コロナウイルス感染の可能性が少しでも疑われる場合には受診を控えるようにしてください。
来院時の検温及び問診表の記入にもご協力をお願いいたします。
現在、来院の度に非接触型体温計を用いて検温をさせていただいております。また体調などについて問診表に記入していただきます。ここで問題がない場合に治療を行う事としております。他の患者様のためにご面倒ですがご協力ください。