インプラントコラム

当院では、インプラント治療の前に歯周病の検査を十分に行い、必要に応じて十分な治療と、治療後のメンテナンスを必ず受けていただくことを大切にしています。
それは、インプラントを「入れること」よりも、そのインプラントをできるだけ長く、安心して使っていただくことを最も重要だと考えているからです。

歯周病は、気づかないうちに進行する病気です

歯周病は、歯ぐきや歯を支える骨が少しずつ壊れていく病気です。
初期の段階では痛みがほとんどなく、
「歯ぐきから血が出る」「少し腫れている」
といった軽い症状しか出ないことも少なくありません。

しかし、進行すると歯を支える骨が失われ、歯がぐらつき、最終的には歯を失う原因になります。
成人が歯を失う最も大きな原因は、実は歯周病です。

インプラントにも「歯周病に似た病気」があります

インプラントはむし歯にはなりませんが、インプラント周囲炎と呼ばれる病気になることがあります。
これは、インプラントの周囲に細菌が増え、歯ぐきの炎症や骨の吸収が起こる状態です。

多くの研究では、インプラントを入れた方の約2~4割が、経過中に何らかのインプラント周囲炎を経験すると報告されており、決して珍しい病気ではありません。

インプラント周囲炎は、治すのが難しい病気です

インプラント周囲炎が問題となる理由の一つは、治療が難しいという点です。

インプラントは、
・ネジ状の細かな凹凸があり
・骨としっかり結合するため、表面をあえてざらざらに加工しています

この構造はインプラントを安定させるためには非常に重要ですが、その一方で、細菌が付着しやすく、いったん付着すると取り除きにくいという特徴があります。

そのため、炎症が進行すると、歯周病と比べて完全に細菌を除去することが難しく、外科的な治療を行っても元の状態に戻すことが困難な場合があります。
場合によっては、インプラントを撤去せざるを得ないこともあります。

歯周病の経験がある方は、特に注意が必要です

歯周病の既往がある方にインプラントを行った場合、歯周病の経験がない方と比べて、インプラント周囲炎になりやすいことが多くの研究で示されています。

報告によって差はありますが、インプラント周囲炎のリスクが約2~3倍高くなるとされるデータもあります。
これは、歯周病になりやすい細菌環境や体質が、インプラントを入れた後も影響するためです。

だからこそ、インプラント前の歯周病治療が重要です

歯周病をきちんと治療し、
・歯ぐきの炎症が落ち着いている
・清掃状態が安定している
・ご自身でのケアが身についている

こうした状態を作ってからインプラントを行うことで、インプラント周囲炎のリスクを大きく下げることができます

メンテナンスを守ることが、インプラントの寿命を左右します

特に歯周病の既往がある方では、治療後の定期的なメンテナンスをきちんと継続できるかどうかが、インプラントの長期安定に大きく影響します。

研究では、定期的なメンテナンスを受けている方は、
受けていない方と比べて
・インプラント周囲炎の発症率が低く
・インプラントの生存率が高い

ことが示されています。
逆に、メンテナンスが中断されると、歯周病既往のある方では短期間で問題が起こる可能性が高くなります。

インプラントは「入れて終わり」ではありません

インプラントは、失った歯を補うための非常に優れた治療法です。
しかし、ご自身の歯以上に丁寧な管理が必要な治療でもあります。

当院では、
「まず歯周病を整える」
「必要な治療をきちんと行う」
「治療後も一緒に守っていく」

この流れを何より大切にしています。

私たちが一番大切にしていること

私たちの目的は、インプラントを入れることではありません。
治療後も安心して噛める状態を、できるだけ長く維持していただくことです。

そのために、歯周病治療とメンテナンスを重視しています。
ご不安な点や疑問があれば、どうぞ遠慮なくご相談ください。
一緒に、納得できる治療を考えていきましょう。

院長 増田英人

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