日本国際歯科大会講演土曜日 豊中市の歯医者

ますだ歯科医院ではインプラント治療に力を入れており、遠方からも多くの患者様が来院くださっていますが、インプラントに関する私の思いと治療方針をお伝えします。

1.インプラントは「歯を失った部分の回復法」として本当に優れた治療法であるのは間違いありません

しかし様々なトラブルや合併症、いわゆる影の部分もある治療法です。インプラント治療をしたけれど骨とひっつかなかったり、インプラントが歯周病になってしまったり、時間とともに冠に不具合が出てきたりすることもありえます。患者様にとっても我々にとってもうまく使いこなすことが大切な治療法だと考えています。

2.インプラントはご自身の歯に勝るようなものではありません

インプラント治療は最後の手段です。今は様々な手法を使うこと(保険適応外のことが多いですが)で従来であれば抜歯と判断していた歯を残すことが出来るようになっています。
歯を助けることを最優先に治療を行っています。

3.短期間で腫れや痛みの少ないインプラント治療を心がけています

しかし歯を助けるための治療はインプラント治療以上に期間がかかることもあり、確実性に劣る治療法でもあります。今の超高齢社会において、期間のかかる治療・侵襲の大きな治療が出来ない患者様も増えてきています。そういった方に低侵襲・短期間での治療というのは大きなメリットがあります。
なるべく期間が短く、腫れや痛みの少ないインプラント治療を提供しようと考えています。
ただし骨や歯ぐきの条件によってはそういった治療が不可能なこともありますので状況に応じて最善の治療法を提案させていただきます。

4.最新の機材や治療法・知識を取り入れ、世界基準の治療を提供します

インプラント治療を行うようになって20年になりました。一言にインプラントと言っても、インプラント自体の素材も加工法も、インプラントに関連する機会や材料も進化し続けています。10年前には普通に行っていた手法が実は良くない方法だったということが判明したこともあれば逆もあります。新しい=優れている わけではありませんが、常に最新の機材や治療法・知識にアンテナを張って、世界基準の治療を提供しようと考えています。

5.そもそも歯を失った=インプラントがベストだとは限りません

例えば前歯1本を失っただけであれば、インプラントとブリッジの生存率はそうかわるものでもなく(特に生活歯であれば)、接着性ブリッジという選択肢もあります。
また3本歯を失った部分であれば、3本のインプラントを埋める治療よりも2本のインプラントを支えにブリッジを作るのがもっともトラブルが少なく、長持ちもして費用的にも安く済むことが分かってきました。
インプラント以外の治療法も検討したうえで、インプラントがベストだと判断した場合でもその本数や手法に関して費用・期間・侵襲・持ちを良く考えて治療法を提案したいと考えています。

このような方針は、インプラント治療を数多く行い、治療後10年を超える患者様を定期的に管理させていただき、他の先生方の指導や、治療相談を行うような立場になってきたことで形成されてきました。

歯茎下がり 歯茎移植

インプラント治療は光もあれば影もあります。
2023年の「大阪大学歯学部同窓会における一日講演会」をはじめとして多くの場で歯科医師に対する啓蒙活動をしています。

院長 増田英人

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