

12月6~7日の2日間お休みをいただいてパシフィコ横浜で開催されましたCADCAM学会学術大会に参加いたしました。毎年CADCAMを含めたデジタルトランスフォーメーション(DX)に関する最先端の情報が集まるこの学会は大変学びの多い学術大会で、今年も多くの歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士が参加する学術大会でした!
この学会ではいつも実機を用いたハンズオンセッションと呼ばれる、『簡単に言えば手取り足取り色々なことを学べる時間』が設けられていたり、学会会員の皆さん(ドクター、衛生士、技工士、歯科助手など問わず)の実際の臨床現場でのCADCAMを利用した発表なども行われ、今回も同時刻に5つの会場に分かれての学びの場がありました。
さて、こうなると現地でどこの部屋に入るかが悩みどころです( ´艸`) 近年は後日録画されたものをオンライン上で見ることもできるように設定してくれているところもあり、録画されるところは後日拝見するようにして現地でしかないものを選択することにしました!


やっぱり歯科技工士セッションへ!
今年は2日を通して『色』をテーマに話されている技工士の方が多かったです。患者様のセラミックのかぶせ物を作る際に、特に前歯なら隣の歯とそっくりに作らなければ偽物の歯だな~とばれるわけです。そこで今までの技工士は長年の経験と熟練、匠の技を用いて色付けを行います。ですがそれができる技工士は一握りでどうすれば上達するんだろうなと思いながら葛藤している技工士がほとんどです。今回の講演の中では技術はもちろんですが、ベースとなる色味を決定するのはデジタル技術とコンピュータでありどこにどのように色を配置するとよいのかをきちんと数値で表してくれるという仕組みを利用した若い技工士さんの発表でした。
率直な感想は『これなら若いみんなも出来るのでは??』でした。コンピュータがはじきだしたものを『アナログの手』を使って仕上げる。こういった技術がもっと世の中に周知されれば若手の技工士離れも少なくなるのかもしれません。私はさっそくどんなソフトかな~、どんなことできるのかな~と気になっています( ´艸`)


続いてはシンポジウム!(シンポジウムって???←公開討論会、研究発表会)
『The Circle of CADCAM Dentistry』とネーミングされた会場へ。通常学会内で行われるシンポジウムでは演者が意見を発表し参加者も交えた討論会みたいな感じで行われることが多く、大多数はそれを見ているという感じです。ですが、今回は違いました(笑) この会場で初めて出会った方々と1つのテーブルに6人くらい座りそこでCADCAMやデジタルについての課題や気づきについて討論をします。ある程度グループとしての答えや方向性が見つかったらまとめ、その後発表・・・なんと、私、発表者に選ばれましたのでがんばりました!(^-^)ものすごく頭をフルに動かした2時間でしたが終わってからはグループの皆さまと達成感を分かち合えました。他の医院、他の職種の方々がどのような考えで仕事をされているか学ぶこともできました。
何よりもその討論会の際にグループの皆さまから現在の当院での取り組みやしくみについてとても高い評価を受けることもできすごく嬉しい気持ちになれました。学会でこのような空気になったことは今までなかったのですごくワクワクドキドキな時間でした。
ますだ歯科医院では「診察券アプリ」、「電子カルテ」、「自動精算機」、をはじめとした様々な時代を先行した取り組みを実施しています。今回の学会でも感じましたが「数年前には当院がすでに始めていた先行した取り組み」が今は当たり前になっている世の中です。
今は急に変わってわかりにくい!ということも多くありご迷惑をおかけしますがいつでもお声がけいただきましたら丁寧に説明させていただきますのでご安心くださいね(^-^)
歯科技工士 井上由偉


















